『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』のカバーアート

なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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なぜ働いていると本が読めなくなるのか

著者: 三宅 香帆
ナレーター: 瀬戸 歩
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このコンテンツについて

【人類の永遠の悩みに挑む!】
「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。
「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。
自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。
そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは?
すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。

【目次】
まえがき 本が読めなかったから、会社をやめました
序章   労働と読書は両立しない?
第一章  労働を煽る自己啓発書の誕生――明治時代
第二章  「教養」が隔てたサラリーマン階級と労働者階級――大正時代
第三章  戦前サラリーマンはなぜ「円本」を買ったのか?――昭和戦前・戦中
第四章  「ビジネスマン」に読まれたベストセラー――1950~60年代
第五章  司馬遼太郎の文庫本を読むサラリーマン――1970年代
第六章  女たちのカルチャーセンターとミリオンセラー――1980年代
第七章  行動と経済の時代への転換点――1990年代
第八章  仕事がアイデンティティになる社会――2000年代
第九章  読書は人生の「ノイズ」なのか?――2010年代
最終章  「全身全霊」をやめませんか
あとがき 働きながら本を読むコツをお伝えします

本タイトルには付属資料・PDFが用意されています。ご購入後、PCサイトのライブラリー、またはアプリ上の「目次」からご確認ください。

©2024 三宅香帆 (P)2024 集英社
社会学

なぜ働いていると本が読めなくなるのかに寄せられたリスナーの声

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ナレーション
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ストーリー
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トータルワークの生き方

自己実現を何でするかは人それぞれなのに、自己実現と聞いたら仕事が思い浮かぶ現代社会

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日本は本を読めない社会を作っていること

日本人は大人になってから読書をしなくなった。すればいいのにできない社会になってしまった。
原因は労働と読書は両立しないためである。
読書=ノイズ(予期しなかった情報)
情報=ノイズがない
ノイズを受け入れられる余裕がないと、読者はできない。そのため、半身で労働を行ってもいいという作者の思いが伝わった。

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興味深かったが、

内容はとても良かったが、参考文献が多すぎてオーディブルで聞くにはややストレスがあった。
また、オーディブルの章区切りがざっくりしていて、もう少し区切れていても良いのではないかと感じた。

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タイトル(第一印象)を見事に裏切る「読書」のあり方の歴史的変容と表裏一体の世相分析。

なんて素晴らしい内容なんだ!

タイトルから受ける薄っぺらい第一印象(本から離れてしまった自分の悔悟と言い訳)とは裏腹に、内容のなんと濃密なことよ。

てっきり、仕事に忙殺される人向けのハウツー本かと思いきや。

読書論でも、読書術でも、タイムマネジメント法でもない。ちょちょいのちょいと名著のダイジェストをまとめて「読んだ気にさせる」まとめでもない。


そもそも「読書」とはなにか。
その日本での生い立ち、営み、歴史的背景、読者層の変容、読書が果たした社会的な要請(時代の空気感)、ベストセラーがなにゆえベストセラーになったのか(価値観の変遷)、丁寧にトレースしていく観察眼が素晴らしすぎる。

現代、出版当時(2023年)の価値観でバッサリそれぞれの時代の代表作をぶった斬るのてまはなく、時代に寄り添い、作品が支持された背景や読者の動機にも寄り添い、すべての人に優しい。愛すら感じる。

この一冊で、日本の近現代史をタイムマシンに乗って旅したような充実感がある。

親子三代で書き上げたような作品(あたかもその時代に生きていたような感想・書評)だけれど、著者は30歳だったという驚き。

キーワード「他人の文脈」が腹落ちする。そう!読書の醍醐味は、そこなんだと。

作品を通じて、作品そのものだけでなく、その時代や社会を感じることができる。そのことに、改めて気づかされました。

三宅さん、ありがとう。

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納得できる

全身ではなく半身で働く、という提言は今の社会に刺さる。「なぜ」の答えの多くが最終章で語られていて、中盤はほとんどが労働と出版の近現代史に費やされているところが、パッケージから予想できなくてやや驚きました。『働いていると本が読めない』などの「なぜ」を前面に出さないタイトルなら納得だったかも。内容は共感の嵐です。

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労働者の歴史を流行した本から読み解く

いい意味でタイトル詐欺でした。自己啓発の類かと思いきや、斬新な切り口で社会を読み解き、あるべき社会を探求する考えさせられる本でした。この本との出会いは自分のアンテナを広げてくれることでしょう。
良いところは、当時流行った本を引用してストーリーテラー的に進む箇所もあれば、社会学者の論を引用して学術的に解説している箇所もあり、難しい話だが聞きやすく、長い話だがメリハリがあり聞き飽きなかった。
強いてそうでもなかったなという点をいうとすれば、結論について、作者の願望やあるべき社会が表明されているが、個人的には最近の流行りの本や直近の学説を用いてこれからの社会はこのままだとどうなるかについて聞いてもきいてみたかったように思う。

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働いても、本は読める。 

オーディブルは、楽でいい。
もっと安くして、新刊もすぐオーディオ化してほしい。
A Iがあれば、可能です。
Kindleを、すぐに変換して。

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サラリーマンの歴史社会学、結論は浅い

内容は基本的に日本のサラリーマンの歴史社会学。最終的な筆者の主張は「全力で仕事に取り組むな。半身で働こう」というゆとり・Z世代的かつ上野千鶴子的なものに着地してしまっていて、浅い。悪い意味で新書っぽい一冊。

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良書!大人気なことに納得。

なぜ働いていると本が読めないのか、というタイトルを見て、読む側は結論・答えを想像しながら読むと思いますが、その第一層目から何層も深めていく話で、とても面白かった。
論文のような感じの本ですが、作者は、書評家ということだそうで、いろんな本の紹介もありつつの進め方で、飽きさせず、ずっと読んでいけました。
作者の考察には、自分の生活を振り返ってみても、すごく納得するところが多かったです。本を読む人は、同じ世界に生きてて同じものを見てるはずだけど、そこから受け取る物が非常に多いんだなと、今更ながら実感しました。

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引用部分が分かりづらい。

内容を検証するために、たくさんの引用がされてあるのだけれど、ナレーターの方の喋りが淡々としすぎて、音声で聴くとどこから引用が始まったのかがシームレスで、分かりづらかった。
実物の本では、段落も空いてるしわかりやすい。
文字で読むのと、音声で聞くのとはやはり勝手がちがってくる。
文学書や物語などでは気になったことは無いけど、
実用書などはストレスが溜まることが多いので、
もう少し理解しやすく、聴きやすくなる工夫をもう少しして欲しい。
少し間を開けるとか、声色を変えるなどしてくれれば良かった。

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